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更新日:2023年8月1日
平成24年度から、三重県教育委員会・奈良県教育委員会が策定した「特別天然記念物オオサンショウウオ保護管理指針」に基づき、宇陀土木事務所、奈良県教育委員会、宇陀市教育委員会、専門家が連携して、宇陀市では平成27年度より、保護調査を実施しています。
保護調査とは、特別天然記念物オオサンショウウオの状況を記録した台帳を作成し、マイクロチップを挿入するもので、調査後、再び河川に放流しています。この保護調査は、オオサンショウウオが減少していかないようにするための措置でもあります。また保護調査は、オオサンショウウオが夜行性であるため、通年を通して、夜間に河川内で調査が行われる場合があります。近隣の皆さま方のご理解とご協力をお願いします。
平成25年7月宇陀市ホットニュースでも保護調査の様子を放送しました。
オオサンショウウオは、国が特に重要なものとして指定した「特別天然記念物」であり、他にはコウノトリやタンチョウ、トキ、イリオモテヤマネコ、ライチョウ、カモシカなどのように貴重な生き物が指定されています。主に、岐阜県より西の近畿、中国地方に多く見られ、四国と九州の一部にも棲んでいます。
夜行性が強く、夜になると、活発に活動します。
小さい時は、水生昆虫などを食べ、大きくなってくると魚やサワガニなどを食べます。
夏の終わりごろが繁殖期です。1匹のメスは300~700個の卵を産みます。卵は40~50日でふ化します。ふ化した幼生はアシもなく、エラで呼吸するオタマジャクシのようです。しばらくすると、アシが生えてきて、親と似た姿になりますが、全身真っ黒で外鰓(ガイサイ、ソトエラ)もあります。2年目には、茶色地に黒い斑紋がでてきて、すっかりオオサンショウウオらしくなります。4年から5年でエラが完全に無くなり、「変態」が完了します。このころには全長も20cmくらいになります。
やがて、成長はゆるやかになり、1年に1cm程度の成長になります。中には何年も成長しないものもあり、エサの食べ具合でずいぶん成長は異なってきます。
100年くらい生きるといわれているオオサンショウウオですが、年齢や寿命については、はっきりしたことがわかっていません。
文化財保護法により、無許可で触る、捕獲する、飼育するなどの行為は、全て禁止されています。
触ったり、捕まえたりせずに市教育委員会文化財課までご連絡をお願いします。
オオサンショウウオの貴重な生息域を守っていくためにも、皆様のご協力をお願いします。
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