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更新日:2024年7月9日
『伝統的建造物群保存地区(以下、伝建地区)』は、周囲の環境と一体をなした歴史的風致を形成している伝統的な建造物群で価値の高いものとして市町村が定める地区の名称です。
伝建地区のうち、国が特に価値が高いものであると判断したものは『重要伝統的建造物群保存地区(以下、重伝建地区)』に選定されています。宇陀市は、平成18年に松山地区(宇陀市松山伝統的建造物群保存地区)が重伝建地区として選定されました。
宇陀市の南西部に位置する宇陀市松山は、戦国期に地元の有力者であった秋山氏の居城とその城下集落として誕生しました。その後、秋山氏に代わって入城した豊臣家配下の大名により城と城下が大規模に整備され、宇陀の政治・経済の中心地として発展しました。現在城山と宇陀川の間に南北に長く展開する町家群は、江戸後期から昭和初期にかけて建てられたもので、地区内に流れる川のせせらぎや、遠近に見える山々と調和して独特な景観を形成しています。
名称 |
宇陀市松山伝統的建造物群保存地区 |
---|---|
種別 |
商家町 |
所在地 |
奈良県宇陀市大宇陀万六、出新、上新、中新、上、上中、上本、上茶、下本、下中、下出口、小出口の全域及び下茶、春日、拾生の各一部 |
面積 |
約17.0ヘクタール |
条約制定日 |
平成16年12月17日 |
地区決定日 |
平成17年12月12日 |
重伝建選定日 |
平成18年7月5日 |
選定基準 |
(一)伝統的建造物群が全体として意匠的に優秀なもの |
松山地区の保存条例についてはこちらをご覧ください。
宇陀市松山地区伝統的建造物群保存地区保存条例(PDF:182KB)
宇陀市松山地区伝統的建造物群保存地区保存条例施行規則(PDF:432KB)
保存条例の規定に基づき、松山地区の保存に関する計画を定めています。
松山地区内のすべての建築物等において、その現状を変える行為(現状変更行為)を行う場合は、あらかじめ教育委員会に申請の上、許可を受ける必要があります。ただし、松山地区内であっても許可を必要としない場合もあります。計画の前に文化財課までご相談ください。
伝統的建造物群保存地区内における行為の許可申請書(PDF:102KB)
伝統的建造物群保存地区内における行為の許可申請書(ワード:77KB)
松山地区では、建築行為でその外観を修理基準または修景基準(*)によって整備する場合、助成制度の対象となる場合があります。助成制度の詳細については文化財課までご相談下さい。
(*)修理基準・修景基準の詳細は保存計画をご覧ください。
種類 |
補助対象 |
率 |
上限額 |
|
---|---|---|---|---|
伝統的建造物 |
主屋・付属屋等 |
通常望見できる部分及び構造耐力上必要な部分の修理・構造補強にかかる経費 |
10分の8 |
間口(m)×50万円+250万円 |
工作物 |
保存のために必要な修理にかかる経費 |
10分の8 |
100万円 |
|
伝統的建造物以外の建築物等 |
主屋・付属屋等新築・改築または増築 |
原則として公道に面する外観を伝統的建造物に準じて歴史的風致を維持したものに限り、その経費のうち屋根・外壁・開口部・軒先等の修景にかかる経費 |
10分の6 |
間口(m)×20万円+250万円 |
工作物 |
原則として歴史的建造物に準じて歴史的風致を維持したものに限り、その経費のうちの修景にかかる経費 |
10分の6 |
100万円 |
|
環境物件 |
復旧にかかる経費 |
10分の5 |
100万円 |
宇陀市では、松山地区内の住民の生命・身体及び財産を災害から守ることを基本方針とし、歴史的な景観を活かしたまちづくりを推進するために平成29年、松山地区の防災計画を策定しました。
宇陀市松山伝統的建造物群保存地区防災計画概要(PDF:915KB)
松山地区内の伝統的建造物は、現在の建築基準法に適合しないものも多く、現行法が適用されると歴史的な外観を保存し続けることが困難な場合があります。そこで、令和元年、歴史的景観の保存を進めるため建築基準法の制限の緩和に関する条例を制定しました。詳細については文化財課までお問い合わせください。
宇陀市松山伝統的建造物群保存地区における建築基準法の制限の緩和に関する条例(PDF:132KB)
宇陀市松山伝統的建造物群保存地区における建築基準法の制限の緩和に関する条例施行規則(PDF:156KB)
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