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更新日:2021年6月4日
日本書紀によると、宇陀市は日本最初の薬猟(くすりがり)の記録があり、宇陀を舞台として薬猟が開始され、宇陀の地が王権の猟場であったことを示しています。宇陀地域からは何人もの製薬企業[ロート製薬、ツムラ(旧津村順天堂)、アステラス製薬(旧藤沢薬品)等]の創設者を輩出し、宇陀松山地区には、日本最古の「森野旧薬園」や薬問屋であった細川家跡の「薬の館」も存在します。
このようなことから、宇陀市と薬は推古天皇時代から現在まで続いているものであり、薬の発祥の地として、薬草を活用したまちづくりを推進してきました。
市役所庁舎2階には、東京の星薬科大学本館スロープに描かれた飛鳥時代の「薬狩り」「鹿茸狩り」を題材にした壁画を縮小したレプリカを展示しています。
この壁画は、星薬科大学設立者の星一氏の提案により関口隆嗣、清原重以知、服部亮英、内藤隶、笹岡了一、笹鹿彪の6名の画家が描いたもので、実物は幅が約9mもある大きな作品です。
本市では、現在70名余りの生産者が大和当帰(トウキ)を栽培しており、当帰の葉が2012年1月の薬事法改正で食用化が可能となりました。トウキの市場性は、今まで根のみを販売していましたが、これにより葉を利用した市場の増加が見込まれると予想されます。
トウキは、冷え性、血行障害、強壮、鎮痛薬などの漢方薬「当帰」として処方され、主に婦人科系疾患に効果があると言われています。特に効能から女性に特化した商品は付加価値を付け販売する事が可能であると思われ、今後、市内の特産品として薬草を活用した6次産業化を目指し、市民の健康維持や生産者の所得向上を目指していきます。
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