推古天皇
日本初の女帝であり、東アジア初の女性君主。聖徳太子の叔母でもある。聖徳太子を摂政に、天皇を中心とした国の体制づくりを進めた。『日本書紀』推古19年(611)5月条に菟田野で推古天皇一行が薬猟をしたという記載があり、これは史料で確認できるわが国最初の薬猟の記録である。薬猟とは宮中行事の一つで、男性は薬効の大きい鹿の角をとり、女性は薬草を摘んだといわれる。
推古天皇のゆかり地
阿騎野
『日本書紀』推古19年(611)5月条に「夏五月の五日に、菟田野に薬猟す。鶏明時を取りて、藤原池の上に集ふ。会明を以て乃ち往く。(以下、略)」といった記載があり、菟田野(うだのの)は宇陀野(宇陀の大野)のことであり、現在の奈良県宇陀市大宇陀迫間や中庄周辺の「阿騎野」のことを指すと考えられる。