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真言宗の開祖で讃岐の生まれ。四国各地で修業し、唐に渡り密教を学んだ。高野山の金剛峯寺と、京都の教王護国寺の両寺で真言宗を広めた。室生寺は一説には、天武天皇の発願により役小角が創建し、弘法大師が再興したともいわれている。また、室生寺の五重塔は弘法大師が一夜にして建立したといわれ「一夜づくりの塔」の呼び名もある。他にも大師が食事後の箸を地面に立て、それがそのまま大木になったという高井の千本杉や、爪で岩壁に描いたという爪書き不動尊などといった伝承地も存在する。
室生寺
雨や水を司る龍神信仰の色濃い室生山にあって、真言密教の修業の場としても名高い山岳寺院。女人の参詣を禁じた高野山に対し、女性の参詣を受け入れていたことから女人高野とも呼ばれる。
大野寺
役行者が開き、天長元年(824)、弘法大師によって堂宇が建立されたと伝えられる。室生寺の西の大門に位置する宇陀川沿いに立つ。対岸の切り立った岩壁には弥勒磨崖仏(大野寺)が線刻されており、13.8mと国内で最も高い磨崖仏である。
佛隆寺
空海の高弟・堅恵が室生寺の南門として創建した寺院。空海が唐から帰国した際に持ち帰った茶の種子を境内に植えたことから、「大和茶発祥の地」としても名高い。また、茶の種子と同時に持ち帰った茶臼も保管されている。
大師爪書き不動尊
伊勢本街道沿い、榛原自明の境界付近にある弘法大師が爪で書いたと伝わる磨崖仏。すぐ南にある不動堂は伊勢街道を通る旅人のための休憩所であった。
高井の千本杉
伊勢本街道沿いにある高さ30メートル、根回り35メートルを超える巨樹。16本の幹が集まって聳える姿から「千本杉」として親しまれている。弘法大師が使った杉箸から育ったとの伝説がある。
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