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更新日:2020年4月30日
伊勢本街道と伊勢表街道(青越道)の分岐点である「札の辻」に位置する「旧旅籠あぶらや」
大和と伊勢とを結ぶ街道に伊勢本街道や伊勢表街道(青越道)があり、萩原の「札の辻」で伊勢本街道と伊勢表街道(青越道)とが分かれます。いずれも伊勢参宮にちなんだ街道名となっています。伊勢表街道(青越道)は伊勢から長谷寺への参詣道でもあったことから、初瀬(はせ)街道ともよばれています。
江戸時代中期の国学者・本居宣長は、明和(めいわ)9年(1772)3月5日に松坂(松阪市)を出発し、伊勢表街道(青越道)を通って3月6日に萩原(宇陀市榛原萩原)で宿泊しています。その後、初瀬、多武峰、吉野、飛鳥、三輪などを経て、3月12日に萩原で再び同じ旅籠(はたご)で宿泊しています。復路は伊勢本街道を通って、3月14日に松坂へと戻っています。このときの様子は、『菅笠日記(すががさのにっき)』という書物に記しています。
長谷寺から吉隠(よなばり)を経て、萩原、桧牧(ひのまき)、高井、赤埴(あかばね)、諸木野(もろきの)、田口、黒岩を通り、曽爾村(そにむら)の山粕(やまかす)、御杖村(みつえむら)の桃俣(もものまた)へと至ります。往時の面影を残しているところが各所にあります。
萩原の「札の辻」で伊勢本街道と別れ、福地、長峯、山辺三、大野、三本松を通り、名張、青山へと至ります。大野から三本松かけて宿場が続き、三本松には本陣がありました。「ぬしや」、「ますや」、「ひらのや」、「上ぬしや」、「えびすや」、「かぎや」などの旅籠の屋号も伝えられており、今も往時の面影を残しています。
●伊勢表街道(青越道)ウォーキングマップ(PDF:5,807KB)
伊勢本街道の宿場高井から佛隆寺(赤埴・あかばね)を経て、唐戸(からと)峠を越えて西光寺、室生寺とを結ぶ道です。唐戸峠からは多くの山々や山里を見渡すことができます。
伊賀や伊勢から室生寺への参詣の山道です。三本松長瀬から滝谷(たきたに)、砥取(ととり)を経て室生寺へ至る道で、毎月21日の「お大師さん参り」には多くの人々が往来しました。
東京都の「明治の森高尾国定公園」から大阪府「明治の森箕面国定公園」までの11都府県にまたがる全長1697kmの自然歩道です。
宇陀市内は、長谷寺から鳥見山・鳥見山公園を経て戒長寺、室生ダムから室生山上公園、室生寺を経て曽爾村へと続いています。
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