○宇陀市小児慢性特定疾病児童等日常生活用具給付事業実施要綱

平成23年4月20日

告示第58号

(目的)

第1条 この告示は、在宅の日常生活に支障のある小児慢性特定疾病児童等に対して、日常生活用具(以下「用具」という。)を給付することにより、日常生活の便宜を図り、小児慢性特定疾病児童等の福祉の増進に資することを目的とする。

(定義)

第2条 この告示において「小児慢性特定疾病児童等」とは、児童福祉法(昭和22年法律第164号)第19条の3第3項に規定する医療費支給認定に係る小児慢性特定疾病児童等をいう。

(対象者)

第3条 用具の給付の対象者は、別表第1の対象者の欄に掲げる状態にある小児慢性特定疾病児童等であって、住民基本台帳法(昭和42年法律第81号)に基づき本市の住民基本台帳に記録されている者で、児童福祉法の規定による施策(小児慢性特定疾病に係る施策を除く。)及び障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律(平成17年法律第123号)の規定による施策の対象とならない者とする。

(用具の種目)

第4条 給付の対象となる用具は、別表第1の種目の欄に掲げるとおりとする。

(給付の申請)

第5条 用具の給付を希望する対象者の保護者(以下「扶養義務者」という。)は、小児慢性特定疾病児童等日常生活用具給付申請書(様式第1号)に小児慢性特定疾病医療受給者証の写しを添付し、市長に申請しなければならない。

(給付の決定)

第6条 市長は、前条の申請があったときは、審査の上、当該申請者の身体の状況、介護の状況、家庭の経済状況及び住宅環境等を調査し、調査書(様式第2号)を作成して給付の可否を決定するものとする。

2 市長は、前項の規定による決定をしたときは、小児慢性特定疾病児童等日常生活用具給付決定通知書(様式第3号)又は小児慢性特定疾病児童等日常生活用具却下決定通知書(様式第4号)により、用具の給付の申請をした者に通知する。この場合において、市長は用具の給付を行うことと決定したときは、当該申請した者に小児慢性特定疾病児童等日常生活用具給付券(様式第5号。以下「給付券」という。)を交付する。

(費用の負担)

第7条 前条第1項の規定による給付の決定を受けた対象者の扶養義務者(以下「受給者」という。)は、別表第2の左欄に掲げる利用者世帯の階層区分に応じ、それぞれ同表の右欄に定める利用者負担額を負担しなければならない。

(用具の納入)

第8条 受給者は、給付券に記載された期日までに当該給付券に記載された業者に用具の納入を請求しなければならない。

2 受給者は、業者が用具を納入したときは、給付券を添えて前条の規定により負担する額を当該業者に支払うものとする。

(用具の管理)

第9条 受給者は、当該用具を給付の目的に反して使用し、譲渡し、交換し、貸与し、又は担保に供してはならない。

2 市長は、用具の給付を受けた者が前項の規定に違反したと認めるときは、当該給付に要した費用の全部又は一部を返還させることができる。

(給付台帳)

第10条 市長は用具の給付の状況を明確にするため、日常生活用具給付台帳を整備するものとする。ただし、電算システムにより処置できる場合は、この限りでない。

(その他)

第11条 この告示に定めるもののほか、必要な事項は、市長が別に定める。

附 則

この告示は、告示の日から施行する。

附 則(平成26年告示第80号)

この告示は、平成26年10月1日から施行する。

附 則(平成31年告示第37号)

この告示は、告示の日から施行する。

附 則(令和2年告示第10号)

この告示は、告示の日から施行する。

別表第1(第3条・第4条関係)

種目

対象者

性能

耐用年数

基準単価(円)

便器

常時介護を要する者

小児慢性特定疾病児童等が容易に使用し得るもの(手すりをつけることができる。)

8年

4,900

特殊マット

寝たきりの状態にある者

褥瘡の防止又は失禁等による汚染又は損耗を防止できる機能を有するもの

5年

21,560

特殊便器

上肢機能に障害のある者

足踏ペダルにて温水温風を出し得るもの。ただし、取替えに当たり住宅改修を伴うものを除く。

8年

166,320

特殊寝台

寝たきりの状態にある者

腕、脚等の訓練のできる器具を附帯し、原則として使用者の頭部及び脚部の傾斜角度を個別に調整できる機能を有するもの

8年

169,400

歩行支援用具

下肢が不自由な者

おおむね次のような性能を有する手すり、スロープ、歩行器等であること。

ア 小児慢性特定疾病児童等の身体機能の状態を十分踏まえたものであって、必要な強度と安定性を有するもの

イ 転倒防止、立ち上がり動作の補助、移動動作の補助、段差解消等の用具となるもの

8年

66,000

入浴補助用具

入浴に介助を要する者

入浴時の移動、座位の保持、浴槽への入水等を補助でき、小児慢性特定疾病児童等又は介助者が容易に使用し得るもの

8年

99,000

特殊尿器

自力で排尿できない者

尿が自動的に吸引されるもので、小児慢性特定疾病児童等又は介助者が容易に使用し得るもの

5年

73,700

体位変換器

寝たきりの状態にある者

介助者が小児慢性特定疾病児童等の体位を変換させるのに容易に使用し得るもの

5年

16,500

車椅子

下肢が不自由な者

小児慢性特定疾病児童等の身体機能を十分踏まえたものであって、必要な強度と安定性を有するもの

5年

77,440

頭部保護帽

発作等により頻繁に転倒する者

転倒の衝撃から頭部を保護できるもの

3年

13,380

電気式たん吸引器

呼吸器機能に障害のある者

小児慢性特定疾病児童等又は介助者が容易に使用し得るもの

5年

62,040

クールベスト

体温調節が著しく難しい者

疾病の症状に合わせて体温調整のできるもの

22,000

紫外線カットクリーム

紫外線に対する防御機能が著しく欠けて、がんや神経障害を起こすことがある者

紫外線をカットできるもの

41,580

ネブライザー(吸入器)

呼吸器機能に障害のある者

小児慢性特定疾病児童等又は介助者が容易に使用し得るもの

5年

39,600

パルスオキシメーター

人工呼吸器の装着が必要な者

呼吸状態を継続的にモニタリングすることが可能な機能を有し、小児慢性特定疾病児童等又は介助者が容易に使用し得るもの

5年

173,250

ストーマ装具(蓄便袋)

人工肛門を造設した者

小児慢性特定疾病児童等又は介助者が容易に使用し得るもの

113,520

ストーマ装具(蓄尿袋)

人工膀胱を造設した者

小児慢性特定疾病児童等又は介助者が容易に使用し得るもの

149,160

人工鼻

人工呼吸器の装着又は気管切開が必要な者

小児慢性特定疾病児童等又は介助者が容易に使用し得るもの

128,700

別表第2(第7条関係)

階層区分

世帯の階層(細)区分

利用者負担額

徴収基準月額

徴収基準加算月額

A階層

生活保護法(昭和25年法律第144号)による被保護世帯(単給世帯を含む。)及び中国残留邦人等の円滑な帰国の促進並びに永住帰国した中国残留邦人等及び特定配偶者の自立の支援に関する法律(平成6年法律第30号)による支援給付受給世帯

0円

0円

B階層

A階層を除く当該年度分の市町村民税非課税世帯

1,100円

110円

C階層

A階層及びD階層を除く当該年度分の市町村民税課税世帯であって、その市町村民税の額の区分が次の区分に該当する世帯

均等割の額のみ(所得割の額のない世帯)

C1階層

2,250円

230円

所得割の額のある世帯

C2階層

2,900円

290円

D階層

A階層及びB階層を除く前年分の所得税課税世帯であって、その所得税の額の区分が次の区分に該当する世帯

所得税の年額

2,400円以下

D1階層

3,450円

350円

2,401円から4,800円まで

D2階層

3,800円

380円

4,801円から8,400円まで

D3階層

4,250円

430円

8,401円から12,000円まで

D4階層

4,700円

470円

12,001円から16,200円まで

D5階層

5,500円

550円

16,201円から21,000円まで

D6階層

6,250円

630円

21,001円から46,200円まで

D7階層

8,100円

810円

46,201円から60,000円まで

D8階層

9,350円

940円

60,001円から78,000円まで

D9階層

11,550円

1,160円

78,001円から100,500円まで

D10階層

13,750円

1,380円

100,501円から190,000円まで

D11階層

17,850円

1,790円

190,001円から299,500円まで

D12階層

22,000円

2,200円

299,501円から831,900円まで

D13階層

26,150円

2,620円

831,901円から1,467,000円まで

D14階層

40,350円

4,040円

1,467,001円から1,632,000円まで

D15階層

42,500円

4,250円

1,632,001円から2,302,900円まで

D16階層

51,450円

5,150円

2,302,901円から3,117,000円まで

D17階層

61,250円

6,130円

3,117,001円から4,173,000円まで

D18階層

71,900円

7,190円

4,173,001円以上

D19階層

全額

左の徴収基準月額の10パーセント。ただし、その額が8,560円に満たない場合は8,560円

備考

1 徴収月額の決定の特例

ア A階層以外の各層に属する世帯から2人以上の児童が、同時にこの表の適用を受ける場合は、その月の徴収基準月額の最も多額な児童以外の児童については、同表に定める徴収基準加算月額によりそれぞれ算定するものとする。

イ 10円未満の端数が生じた場合は、切り捨てるものとする。

ウ 児童に民法(明治29年法律第89号)第877条に規定する当該児童の扶養義務者がないときは、徴収月額の決定は行わないものとする。ただし、児童本人に所得税又は市町村民税が課されている場合は、本人につき、扶養義務者に準じて徴収月額を決定するものとする。

2 世帯階層区分の認定

(1) 認定の原則

世帯階層区分の認定は、当該児童の属する世帯の構成員及びそれ以外の者で現に児童を扶養しているもののうち、当該児童の扶養義務者の全てについて、その所得税等の課税の有無により行うものである。

(2) 認定の基礎となる用語の定義

ア 「児童の属する世帯」とは、当該児童と生計を一にする消費経済上の一単位を指すのであって、夫婦と児童が同一家屋で生活している標準世帯は勿論のこと、父が農閑期で出稼ぎのため数箇月別居している場合、病気治療のため一時土地の病院に入院している場合、父の職場の都合上他の土地で下宿し時々帰宅することを例としている場合などは、その父は児童と同一世帯に属しているものとする。

イ 「扶養義務者」とは、民法第877条に定められている直系血族(父母、祖父母、養父母等)、兄弟姉妹(ただし、就学児童、乳幼児等18歳未満の兄弟姉妹で未就業の者は、原則として扶養義務者としての取扱いはしないものとする。)及びそれ以外の3親等以内の親族(叔父、叔母等)で家庭裁判所が特別の事情ありとして、特に扶養の義務を負わせるものである。ただし、児童と世帯を一にしない扶養義務者については、現に児童に対して扶養を履行している者(以下「世帯外扶養義務者」という。)の他は、認定に際して扶養義務者としての取扱いを行わないものとする。

ウ 認定の基礎となる「所得税額等」とは、所得税法(昭和40年法律第33号)、租税特別措置法(昭和32年法律第26号)、災害被害者に対する租税の減免、徴収猶予等に関する法律(昭和22年法律第175号)の規定及び平成23年7月15日雇児発0715第1号厚生労働省雇用均等・児童家庭局長通知「控除廃止の影響を受ける費用徴収制度等(厚生労働省雇用均等・児童家庭局所管の制度に限る。)に係る取扱いについて」により計算された所得税の額(ただし、所得税額を計算する場合には、所得税法第78条第1項並びに第2項第1号、第2号(地方税法(昭和25年法律第226号)第314条の7第1項第2号に規定する寄附金に限る。)及び第3号(地方税法第314条の7第1項第2号に規定する寄附金に限る。)、第92条第1項並びに第95条第1項、第2項及び第3項、租税特別措置法第41条第1項、第2項、第6項及び第24項、第41条の2、第41条の3の2第1項、第2項、第5項及び第6項、第41条の19の2第1項、第41条の19の3第1項及び第3項並びに第41条の19の4第1項及び第3項、租税特別措置法等の一部を改正する法律(平成10年法律第23号)附則第12条、所得税法等の一部を改正する法律(平成25年法律第5号)附則第59条第1項及び第60条第1項並びに所得税法等の一部を改正する法律(平成28年法律第15号)附則第76条第1項、第77条第1項及び第2項、第80条、第81条並びに第82条の規定は適用しない。)、地方税法により賦課される市町村民税(ただし、所得割を計算する場合には、地方税法第314条の7、第314条の8並びに同法附則第5条第3項、第5条の4第6項及び第5条の4の2第6項の規定は適用しない。)並びに生活保護法による被保護世帯(単給世帯を含む。)及び中国残留邦人等の円滑な帰国の促進並びに永住帰国した中国残留邦人等及び特定配偶者の自立の支援に関する法律による支援給付(以下「支援給付」という。)をいう。この場合において、生活保護については現在生活扶助、医療扶助等の保護を受けている事実、支援給付については支援給付を受けている事実、所得税については前年分の所得税の課税の有無及びその額並びに市町村民税については当該年度の市町村民税の課税又は免除(地方税法第323条による免除。以下同じ。)の有無をもって認定の基準とする。ただし、前年分の所得税又は当該年度の市町村民税の課税関係が判明しない場合の取扱いについては、これが判明するまでの期間は、前々年分の所得税又は前年度の市町村民税によることとする。

(3) この表の適用時期

毎年度のこの表の適用時期は、毎年7月1日を起点として取り扱うものとする。

3 この表中、徴収基準月額欄に「全額」とあるのは、当該児童の措置に要した費用について、市が徴収する額は、費用総額を超えないものであること。

4 徴収基準額の特例

災害等により、前年度と当該年度との所得に著しい変動があった場合には、その状況等を勘案して実情に即した弾力性のある取扱いをして差し支えないものとする。

5 その他

平成31年度の生活保護基準の見直しによる影響を受けないように、児童福祉法による保育所運営費国庫負担金について(昭和51年4月16日厚生省発児第59号の2厚生事務次官通知)第4保育所徴収金(保育料)基準額表備考3(3)に準じて、B階層の対象世帯のうち、特に困窮していると市町村の長が認めた世帯についても、A階層と同様の取扱いとすること。

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宇陀市小児慢性特定疾病児童等日常生活用具給付事業実施要綱

平成23年4月20日 告示第58号

(令和2年3月31日施行)