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更新日:2024年8月16日

農業委員会の再開に向けて(2024年8月16日)

農業委員会の再開に向けて

令和6年8月8日、宇陀市議会亀井副議長は「農業委員会が開催できない状況を市議会として責任を感じる」として副議長を辞任されました。このことは多くのマスコミで報道され、みなさまご存じのことと思います。副議長は、立場を越えて宇陀市の農業施策全体の利益を考えたうえでの重いご決断をされたと理解しました。

市では、6月議会で次期農業委員のうち中立委員が不同意となったため、市長が暫定的に前任委員を任命できる規定にもとづき、前任の中立委員と打合せを重ねてきました。前任委員からは「中立委員を議長の裁決で不同意にされたことについて、議長から明確な説明をお伺いしたうえで就任について適切に判断したい」とのご要望をお聞きしたため、市長から議長へ「解決に向けて前任委員に対応していただきたい」とお願いしていますが、現在のところ議長から前任委員へ一切の連絡がなく、前任委員も去就を判断できない状況です。

今回の亀井副議長の辞任会見を受けて、議長は「中立委員は法律知識を持つ人がふさわしい」とご自身の不同意の理由を説明されていますが、「農業委員会等に関する法律」では、中立委員は農業に関りが無く中立な立場の方を幅広く公募することとされ、法律知識の有無については規定されていません。そのため市では中立委員の応募要件に法律知識の有無について規定はせず、その旨を市議会に説明していますが、議長は要件にない基準で判断したとご説明されています。

いっぽうで、亀井副議長が辞任される一か月前の7月8日に開催された市議会全員協議会では以下の理由を述べておられました。

全員協議会では、議長から「人となりっていうのはいろいろ見さしていただいておりましたので。そんな中で反対は私はさせていただいた」との発言がありました。

また、他の議員からも「人間として判断させていただいて、人間性を見て判断させていただいて、この人では不適切だと思ったので反対させていただいた」との発言がありました。

市として、次回の公募要件の参考にするため「今回、中立委員としてどのような点が適していなかったのか、また改善すべき点はなにか」を伺ったのですが、当該者の人格を否定するような理由には「人権尊重のまちづくり」を担う市長として、とうてい容認できるものではないと議長に申し入れをしています。

議長は「市議会に法的責任は無いので動かない。対応責任は市にある。人権問題はない」との発言を繰り返されるばかりです。この問題の解決の糸口となる前任の中立委員からの要望にも未だ対応いただいていません。市としても速やかに次の中立委員を提案したいのですが、その手続きに移れず苦慮しています。

また、不同意された議員には「議会は議決をするだけであって、その理由を説明する必要はない」というご意見もあると聞いています。

私は政治家として誤った姿勢だと考えます。市長と同じように、市民から直接選挙で選ばれる議員は市民に対して説明責任を果たさなければなりません。議会が自らの議決理由を明確に市民に説明できなければ、市民からの信頼は獲得できないと考えるからです。

常々、「行政と議会は車の両輪である」と言われている議長だからこそ、市の農業施策全体の利益の上に立たれて、問題の速やかな解決に向けて、自らの説明責任と適切な行動を果たされるものと信じています。

2024年8月16日

陀市長:金剛

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