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更新日:2012年2月24日
災害には、地震災害、風水害、土砂災害などがあります。それぞれについて簡単な知識を持ち、身の安全を確保しましょう。
大地震が起こると、振動で家具や建物が倒壊し、下敷きになるなどの被害が出るほか「震動(揺れ)」、「液状化」、「土砂災害」、「地震火災」などがほぼ同時に起こり、大きな被害が生じるおそれがあります。地震は予測が難しく、また、余震による被害が出たり、地中埋設管や道路施設が寸断されて水道・電気・交通などの復旧に時間がかかるなどの特長があることから、日頃の備えが必要です。
地震の揺れそのものにより、建物倒壊や橋・道路損壊などが生じることがあります。
地震をきっかけとして、がけ崩れなどの土砂災害が起こることがあります。
地震の揺れにより地面が液体のようになることをいいます。建物が沈下したり、地中埋設管などが破壊されたりすることがあります。
震動(揺れ)による建物の倒壊や薬品・危険物等の落下などにより、同時に複数の地点で出火し、消火栓の使用不能、電話の不通などの状況が重なって、大火災になることがあります。
風水害とは、台風や大雨などによる河川等の氾濫や浸水などをいいます。
日雨量100mm以上で被害が発生し始め、150mm以上になると崩壊等を含む大規模な水害になるおそれがあります。大雨による水害には、河川の氾濫と、水路や側溝からの水の溢れ出しなどがあります。
周辺では大した雨が降っていないのに、限られた地域で短時間に多量に雨が降る現象です。梅雨前線や秋雨前線、湿った空気による大雨では、このようなことがしばしば起こります。近年では、1時間に100ミリ以上の雨が、極端に狭い範囲で降ることがあり、「ゲリラ豪雨」と呼ばれるようになりました。ゲリラ豪雨は、猛烈な雨が降りますが、10キロメートル四方程度できわめて狭い範囲での現象のため、予測が難しいという特徴があります。
平均風速(m/秒) | 予報用語 | 樹木の様子 | 想定される被害 |
10~15m/秒 | やや強い風 | 樹木全体が揺れる 電線が鳴る |
風に向かって歩きにくくなる |
15~20m/秒 | 強い風 | 小枝が折れる | 転倒する人が出る |
20~25m/秒 | 非常に強い風 (暴風) |
〃 | 風で飛ばされた物で窓ガラスが割れる |
25~30m/秒 | 非常に強い風 (暴風) |
樹木が根こそぎ倒れ 始める |
立っていられない、屋外での行動は危険 |
30m/秒~ | 猛烈な風 | 〃 | 屋根が飛ばされたり、木造住宅の全壊が始まる |
(気象庁資料より作成)
1時間雨量 | 予報用語 | 人の受けるイメージ | 想定される被害 |
10~20mm | やや強い雨 | ザーザーと降る | 地面からの跳ね返りで足元がぬれる |
20~30mm | 強い雨 | どしゃ降り | 傘をさしていてもぬれる |
30~50mm | 激しい雨 | バケツをひっくり返したように降る | 道路が川のようになる |
50~80mm | 非常に激しい雨 | 滝のように降る(ゴーゴーと降り続く) | 車の運転は危険 |
多くの災害が発生する | |||
80mm~ | 猛烈な雨 | 息苦しい圧迫感恐怖を感じる | 大規模な災害が発生する恐れが多い |
(気象庁資料より作成)
熱帯地方で発生する低気圧で、風力8(風速17.2m/s)以上のものを台風と呼びます。一般に進行方向の右側にある地域で強い風が吹きやすく、暴風雨に対する警戒が必要です。
「大きさ」
階級 | 風速15メートル毎秒以上の半径 |
ごく小さい | 200キロメートル未満 |
小型(小さい) | 200キロメートル以上~300キロメートル未満 |
中型(並みの大きさ) | 300キロメートル以上~500キロメートル未満 |
大型(大きい) | 500キロメートル以上~800キロメートル未満 |
超大型(非常に大きい) | 800キロメートル以上 |
「強さ」
階級 | 中心付近の最大風速 |
弱い | 17メートル毎秒(34ノット)以上~25メートル毎秒(48ノット)未満 |
並みの強さ | 25メートル毎秒(48ノット)以上~33メートル毎秒(64ノット)未満 |
強い | 33メートル毎秒(64ノット)以上~44メートル毎秒(85ノット)未満 |
非常に強い | 44メートル毎秒(85ノット)以上~54メートル毎秒(105ノット)未満 |
猛烈な | 54メートル毎秒(105ノット)以上 |
危険箇所に指定された区域は台風や集中豪雨・地震によって被害を受ける事が考えられます。地域で十分気をつけましょう。また、土砂災害は、雨が止んでからも発生することがありますので、油断しないようにしましょう。
地震の揺れや地中にしみ込んだ雨水により、急なガケや山の斜面が突然崩れ落ちることをいいます。地すべりと違い、前ぶれがあまりなく突然発生し、スピードが速いことが特徴です。
崩れ落ちた土砂は、斜面の高さの2倍(最大50メートル)まで達し、人家の近くで発せいすると逃げ遅れる人が大変多く、多数の死傷者がでてしまうことがあります。
ガケ崩れが発生する前には、次のような兆候現象が報告されています。
このような前兆現象を確認したら、すぐに避難してください。
比較的緩やかな斜面において、地中の粘土層など滑りやすい層にしみ込んで、それにより上の地面が大きなかたまりのまま下に向かってゆっくりと動き出す現象です。普段は1日数ミリメートル程度の動きですが、突然一期に広い範囲が動くため、住宅、道路、耕地などに大きな被害を与えます。地震によって起こることもあります。
地すべりで滑り落ちた土砂のために川がせき止められ、上流で洪水が発生したり、溜まった土砂が川の水で一気に下流へ押し出されて土石流が発生することもあります。
地すべりが発生する前には、次のような兆候現象が報告されています。
このような前兆現象を確認したら、すぐに避難してください。
急な谷や斜面に溜まった土・石・砂などが大雨や長雨をきっかけとして、時速20km~50kmで一気に下流へ押し流されることをいいます。土石流の多くは大雨が原因ですが、地震や地すべりによる土砂や噴火による火山灰が川の水や雨に混じり発生することもあります。
土石流が発生する前には、次のような前兆現象が報告されています。
このような前兆現象を確認したら、すぐに避難してください。
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