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更新日:2025年3月5日
子宮頸がんは子宮の出口の近い部分にでき、若い世代の女性のがんの中で多くを占めるがんです。日本では毎年、約1.1万人の女性がかかる病気で、さらに毎年、約2,900人の女性が亡くなっています。
子宮頸がんはHPV(ヒトパピロマーウイルス)の感染が原因と言われています。このウイルスは女性の多くが「一生に一度は感染する」といわれるウイルスです。感染しても、ほとんどの人は自然に消えますが、一部の人でがんになってしまうことがあります。早期に発見されれば比較的治療しやすいがんですが、進行した場合には治療は難しいとされています。
現在、感染した後にどのような人ががんになるのかわかっていないため、感染を防ぐことががんにならないための手段です。
HPV感染症を防ぐワクチンとして、HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)があります。
HPVの感染を予防するHPVワクチンは、ワクチン接種後に、ワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛が特異的にみられたことから、平成25年6月14日付厚生労働省からの勧告により、積極的な接種勧奨を差し控えていました。
令和3年11月26日付けで「最新の知見を踏まえ、改めてHPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められた。今後の対応の方向性も踏まえつつ、積極的な勧奨を差し控えている状態を終了させることが妥当」という旨が厚生労働省から都道府県を通じて全国の市町村に通知され、HPVワクチン予防接種における積極的な勧奨の再開が決定しました。
また、令和6年12月時点で「キャッチアップ接種期間終了後も公費で3回接種できるよう経過措置を設ける」という方針が国から示されました。
キャッチアップ接種期間(令和4年4月1日~令和7年3月31日)にHPVワクチンを1回以上接種した方の公費による接種は、令和8年3月末までに延長されます。
詳しくは積極的な勧奨の差し替えによりHPVワクチンの接種機会を逃した方への接種(キャッチアップ接種)のページへ移動をご参照ください。
接種日現在、宇陀市に住民登録のある小学6年生(12歳相当)から高校1年生(16歳相当)の女子
令和6年度:平成20年4月2日~平成25年4月1日生まれの方が対象です。
宇陀市に住民登録のある(令和6年4月時点)、令和6年度対象者の方に案内文と予診票等を個別送付しました。
小学6年生となる年度の初日(4月1日)~高校1年生となる年度の末日(3月31日)まで
1.事前に厚生労働省作成のリーフレット等をよく読み、ワクチンの有効性とリスクを十分に理解したうえで接種の有無を判断してください。
<小学校6年~高校1年の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ>
2.宇陀市内および桜井市内の指定医療機関にて実施しています。ご希望の医療機関を選び、事前予約をしてください。
【注意】上記以外で接種を希望される方は、「承認書」の発行手続きが必要ですので中央保健センター・市役所健康増進課までお越しください。
3.接種当日、下記の持ち物を医療機関に持参してください(予診票等は事前記載してください)。また、接種にあたっての注意事項もご確認ください。
※基本は、親子同伴で接種を受けることをお勧めします。
13歳以上16歳未満の方は保護者の同伴なしでも接種は可能ですが、「HPV(ヒトパピローマウイルス)感染症予防接種保護者同意書(保護者が同伴しない場合)」(PDF:169KB)」の持参が必要です。内容を必ずお読みいただいて十分理解した上で、署名し、医療機関に持参してください。
無料
ただし、必要回数を超えての接種、市の予防接種予診票を使用しないで接種した場合等、定期予防接種の規定が守られない場合は有料です。
合計3回接種
※シルガード(9価)を15歳までに受けられる場合のみ合計2回接種
現在、定期接種として公費で受けられるHPVワクチンは、2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)の3種類があります。
令和5(2023)年4月から、9価ワクチン(シルガード9)も公費で受けられるようになりました。
接種完了には、約6か月から1年間を要しますので、接種間隔等を考慮し、計画的に接種してください。
15歳になるまでに受ける場合は、初回接種から6ヶ月以上間隔をおいて2回目接種
出典:厚生労働省HPVワクチンに関するQ&A
2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)は、両ワクチンともに子宮頸がんを誘引しやすいHPV16型と18型の感染予防に期待ができ、そのことにより、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。
9価ワクチン(シルガード9)は、HPV16型と18型に加え、他の5種類のHPVの感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。
※「〇か月以上間隔をおく」とは接種の翌日から起算して〇か月後の同じ日に接種可能になることを意味します。
新型コロナワクチン以外のワクチンとは同時接種ができ、また、接種間隔の制限はありません。
原則として、新型コロナワクチンとの同時接種はできません。互いに、片方のワクチンを受けてから2週間後に接種できます。詳しくは、新型コロナワクチンQ&A(厚生労働省)(外部サイトへリンク)をご覧ください。
接種を受けた後は、体調に変化がないか十分に注意してください。
接種後、気になる症状がでたときは、まずは接種医療機関などにご相談いただきますようお願いいたします。
↓こちらもご参照ください。
HPVワクチンについて(効果や副反応、接種にあたっての注意事項、接種後の相談窓口、健康被害に対する救済制度等について)
<HPVワクチンを受けたお子様と保護者の方>
令和5年5月以降に宇陀市に転入された方、予診票がお手元にない方については、宇陀市役所健康増進課にお問合せください。
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お問い合わせ
中央保健センター(室生福祉保健交流センター「ぬく森の郷」内)
【電話】0745-92-5220
【IP電話】0745-88-9175
【FAX】0745-92-5223
【Email】c-hokenc@city.uda.lg.jp
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