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更新日:2023年4月30日
下水道といえばトイレの水洗化です。
もちろん、トイレの水洗化による快適な生活の実現は、下水道の重要な役割の一つです。
また、各家庭や工場から流された汚水をきれいに処理して放流することで、川や海などの水質保全に寄与する役割も担っています。
しかし下水道は、そのほかにも多くの役割をもっています。近年、各地で大雨による浸水被害が発生していますが、雨水渠(雨水専用の水路)を整備することにより、大雨から街を守ることも下水道の重要な役割です。
さらに、下水道の持つ水、汚泥、エネルギーなどの資源を活用することで、地球環境の保全や循環型社会の構築にも貢献しています。近年では、光ファイバーなどの情報通信基盤の収容空間としてクローズアップされています。
さわやかな生活ができます
街がきれいになります
川や湖がきれいになります
汚水をきれいに処理するのが下水道。下水道整備の成果は、
このように下水道は、生活改善、水域保全、防災と三拍子そろった公共施設であり、最優先の整備が求められています。
野菜くずや食べ残しは流さないでください
水洗トイレにはトイレットペーパー以外の紙は流さないでください。
てんぷら油などの廃油は流さないでください。
合成洗剤の使用は自粛しましょう。
有害・有毒・危険物は流さないでください。
下水道にはどんな水でも流せるというわけではありません。
例えば、酸性の強い下水は下水管渠施設のコンクリートを腐食させます。重金属やシアンなどの有害物質、及び酸・アルカリ類を含む下水は、下水処理施設で下水を処理する微生物の働きを弱め、下水処理機能を低下させています。また、油脂類をはじめとする高濃度の有機物や浮遊物は、下水管を詰まらせたりして、下水処理にかかる負担を大きくします。
このような種々の障害を防止し、下水処理施設の働きをいつも正常に保つため、下水道法及び宇陀市下水道条例では、下記のように下水道に流す水質基準を定めています。
温度 | 45℃以上であるもの |
---|---|
水素イオン濃度(pH) | pH5以下の酸性またはpH9以上のアルカリ性 |
ノルマルヘキサン抽出物含有量 |
5mg/Lを超えるもの 30mg/Lを超えるもの |
よう素消費量 | 240mg/Lを超えるもの |
工場・事業所は、この水質基準を超える下水を流すことはできません。水質基準を超える恐れのある下水は、汚水処理施設(除害施設)を設置するなどの、何らかの処置を講じてから、下水道に流さなければなりません。
これらの工場・事業所のうち、法律で定められている特定事業場及び除害施設の設置を必要とする工場・事業所には、下水道法及び宇陀市下水道条例で届出が義務付けられています。
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