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更新日:2012年2月10日

基本設計がまとまりました

宇陀市立病院建設事業
基本設計がまとまりました

イメージ図(外観)

1 建築計画

1 基本方針及び設計主旨

(1)新病院の理念と基本方針(宇陀市民病院建設基本構想より)

1.宇陀市民病院基本理念
私たちは、地域住民に対する健康の保持と増進を図るため、常に変わらぬ公正な心でどれだけ患者さまの立場に立てるかを問い、優しさ・思いやり・温もりの心を持ち続け、住民に信頼される安全で質の高い全人的医療の発展に努める。

行動指針
一、地域医療の拠点として、唯一の公的医療機関の役割を果たす。
一、心の通う患者さま中心の医療を展開する。
一、良質で効率的な医療の供給体制を構築する。
一、これらを支える安定した経営基盤を確立する。

2.基本方針
「地域住民がいつでも安心して必要とする医療サービスを受けられるように、医療水準の維持・向上に務め、愛され、信頼される病院」

3.施設・設備の整備方針

  • 各種機能が十分に連携し、動線が短く、人と物の移動が分離されている。
  • 廊下、診療スペース、待合室、談話室などの空間面積、及び1ベッドあたり面積の拡大などの病棟を中心とした生活空間の充実。
  • ユニバーサルデザインを原則として、施設を利用する全ての人に対し快適な空間を提供する。
  • 周辺環境と調和を取れるよう、緑化、デザイン(色彩・形)、日照、風向き等に配慮する。
  • 患者のプライバシー確保、個を守る環境つくり、アメニティー(快適な環境の向上)
  • 災害対応、感染症の防止対策及びライフサイクルコストの低減を重視し、省エネルギーに配慮。
  • 自動車による利用者の利便性を向上させるため、十分な駐車場を備えている。また、歩行者や駐車場から建物までの動線に配慮。
  • 利用者の待ち時間の短縮及び医療事務効率化のため、ITを活用した医療情報システムの整備。

(2)設計主旨

1.設計理念

前出の基本方針に基づき、以下の項目を設計理念とする。
「全ての人が分かりやすく利用しやすい病院」
「市民に安心・安全を提供できる病院」
「成長・変化に対応できる病院」
「宇陀の風土・敷地の地域性を重視した病院」
「患者・スタッフの負担が少ない建替え計画」

2.設計方針

ア 全ての人が分かりやすく利用しやすい病院

  • ウェイファインディングによるわかりやすい空間構成
  • ユニバーサルデザインの徹底
  • 人々を迎え入れるあたたかな雰囲気づくり
  • 利用しやすい駐車場計画

イ 市民に安全・安心を提供できる病院

  • 災害時の機能継続
  • 他病院、診療所との連携強化
  • 院内感染対策について
  • セキュリティー対策について

ウ 成長・変化に対応できる病院

  • 土地利用計画における対応
  • 施設計画における対応

エ 宇陀の風土・敷地の地域性を重視した病院

  • 計画地における機能連携の促進
  • 宇陀の風土と調和した病院
  • 「美しい自然」にいだかれた病棟
  • 「まちの要素」を取り入れた外来の環境づくり
  • 周辺地域への配慮

オ 患者・スタッフの負担が少ない建替え計画

カ その他配慮事項

ライフサイクルコストの低減
イニシャルコストの低減とともに、省エネルギー技術に関する建築的手法と設備的手法をベストミックスした施設計画によりランニングコストを抑え、包括的な評価尺度である建物のライフサイクルコストの低減を図る。

  • 環境に優しいシステムの導入
  • 経済性の高いシステムの採用
  • 建物の長寿命化
  • 保守管理と将来対応が容易な計画

入院患者のQOL(QualityOfLife)の向上

外来患者のQOLの向上


イメージ図(内観)

2 計画概要

名称

宇陀市立病院

所在地

奈良県宇陀市榛原萩原815番地

診療科目

内科、消化器科、循環器科、整形外科、小児科、外科、産婦人科、眼科、泌尿器科、神経内科、耳鼻咽喉科、皮膚科、麻酔科、放射線科、リハビリ科
合計15診療科

病床数

整形外科:1病棟44床
混合病棟:1病棟42床
内科病棟:2病棟90床
合計4病棟176床

建物構造

鉄筋コンクリート造(PC造)
地下1階地上7階

3 配置計画

配置計画の考え方

  • 新本館は、現在の北側駐車場及び、中央館、西館跡地に建設する。
  • 駐車場は東側にまとめて確保し、一体的な駐車場として整備する。
  • 駐車管制設備を整備し、管理しやすい駐車場を整備する。出入口は、北側前面道路に設ける。
  • 救急車、サービス車両のスムーズな通行を考慮し、一般車両と分けた車両動線を確保する。
  • 既存樹木をできる限り保全した外構計画を行う。
  • 新本館とさんとぴあ榛原との間にリハビリ庭園を設置する。

4 建替計画

配慮事項

  1. 患者負担の軽減
  2. 仮設費用の削減
  3. 工事期間中の安全の確保
  4. 設備機能を停止させない建替え計画

5 事業スケジュール

実施設計 平成20年度

建設工事 平成21~23年度

開院 平成23年度

用語解説

【ユニバーサルデザイン】
「すべての人のためのデザイン」を意味し、年齢や障害の有無などにかかわらず、できるだけ多くの人が利用可能であるようにデザインすることをいう。

【ライフサイクルコスト】
建物にかかる生涯コストのこと。建物の企画・設計に始まり、竣工、運用を経て、寿命がきて解体処分するまでを建物の生涯と定義して、その全期間に要する費用を意味する。

【ウェイファインディング】
人間が本来持っている「空間を把握する能力」が使われることを前提に、施設のゾーニングや誘導を行なうこと。

【イニシャルコスト】
建築物などを建てるときにかかる設計料、建設工事費などの初期費用のこと。

【ランニングコスト】
建物や設備機器、システムなどを維持管理していくのに必要なコストのこと。

【QOL(QualityOfLife)】
「生活の質」と訳されることが多い。医療の場においては、治療効果を優先させるだけでなく、治療後も患者の生活の質がなるべく下がらないような治療を目指すことが重要となってくる。厚生労働省のすすめる健康日本21においても、寿命の長さだけでなく、その人らしく社会生活を営める状態、いわゆる健康寿命をのばそうと、QOLの向上が目的として掲げられている。

お問い合わせ

健康福祉部病院建設室 

宇陀市榛原萩原815番地

電話番号:0745-82-0381

ファックス:0745-82-0654

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